介護職がAIを使うならどれがおすすめ?記録・ケアプラン・研修の効率化

介護職がAIを使って介護記録を効率化しているイメージ 立場別AI

この記事の情報は2026年4月時点のものです。 検証に使用したAI:ChatGPT(GPT-5.4)、Claude(Sonnet 4.6)

介護の仕事で最も疲れるのは、利用者のケアではなく 「記録を書く時間」 ではないでしょうか。

介護記録、申し送り、ケアプランの文言、家族への報告書——利用者と向き合いたいのに、パソコンの前に座っている時間のほうが長い。

実はこの「書く仕事」の大半は、AIで大幅に時短できます。

この記事では、介護記録・申し送り・ケアプラン作成補助・家族対応文書・研修学習の5場面で、介護職がAIを使って業務を効率化する方法を、コピペで使えるプロンプト例つきで解説します。


まず結論:介護職がAIを使うべき5つの場面

場面①:介護記録 → ChatGPT。観察メモを渡すだけで、記録形式に整理された下書きが完成
場面②:申し送り → ChatGPT。利用者ごとの経過ポイントを要約文に変換
場面③:ケアプラン作成補助 → ChatGPT。課題・目標・支援内容の文言案を自動生成
場面④:家族対応文書 → ChatGPT / Claude。連絡文・報告書の下書きを丁寧な文体で作成
場面⑤:研修・自己学習 → ChatGPT / Perplexity。介護技術や制度改正の要点整理

迷ったらまずChatGPTから。

無料で使えて、5場面すべてに対応できます 📝


場面①:介護記録——記録時間を半分以下にする

介護職の課題

利用者一人ひとりの体調変化、食事量、排泄、入浴、リハビリの内容——これらを毎日記録するのは 時間も労力もかかる作業 です。

特に夜勤明けの疲れた状態での記録作成は大きな負担。手書きメモからPCへの転記で2度手間になっている現場も多いはずです。

AIで何ができるか

ChatGPTに 利用者の観察メモを箇条書きで入力するだけ で、介護記録の形式に整理された下書きが返ってきます。

実際に、AIを導入した介護施設で 記録業務の時間を85%効率化 した事例も報告されています。

コピペで使えるプロンプト

以下の観察メモを介護記録の形式に整理してください。

記録形式:
- 日時
- バイタル(体温・血圧・脈拍)
- 食事(摂取量・介助の有無・特記事項)
- 排泄(回数・状態・介助の有無)
- 入浴(実施の有無・状態)
- 活動・リハビリ(内容・反応)
- 全体の様子(表情・会話・気になる点)

観察メモ:
- 〔例:朝食7割摂取、自分で箸を持てた。体温36.5℃。午前中レクに参加、笑顔あり〕

※利用者名は入力しないでください(「A様」「80代女性」等で記載)

ポイント

AIが作った記録は 必ず介護職の目で確認し、修正してから 記録システムに入力してください。

AIはあくまで「下書きツール」。最終確認は人間の仕事です ✍️


場面②:申し送り——伝え漏れを防ぎ、要約を数分で作る

介護職の課題

複数の利用者の状態変化を短時間でまとめる申し送りは、 夜勤明けの疲労した状態では特に難しい

口頭での引き継ぎでは伝え漏れが起きやすく、インシデントの原因にもなります。

AIで何ができるか

ChatGPTに 各利用者の経過ポイントを箇条書きで入力するだけ で、申し送りに適した要約文が返ってきます。

コピペで使えるプロンプト

以下の利用者情報を、申し送り用に簡潔にまとめてください。
各利用者ごとに「状態の変化」「注意事項」「次の勤務帯での確認事項」の3点で整理してください。

利用者A(80代女性):
- 〔経過ポイントを箇条書きで〕

利用者B(70代男性):
- 〔経過ポイントを箇条書きで〕

※利用者名・部屋番号は入力しないでください

ポイント

厚生労働省も「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」の中で、 申し送り業務への生成AI活用が業務効率化につながる と明記しています。

組織的なAI導入も介護業界で進み始めている段階です。


場面③:ケアプラン作成補助——文言に悩む時間を減らす

AIでケアプランの文言案を作成しているイメージ

介護職の課題

ケアプラン(特に第2表)の「課題」「長期目標」「短期目標」「支援内容」の文言作成は、 ケアマネジャーの経験と判断に大きく依存 する業務。

文言に悩んで1件あたり何十分もかかるケースは珍しくありません。

AIで何ができるか

ChatGPTに 利用者の状態やニーズを伝えるだけ で、ケアプラン第2表の文言案を生成してくれます。

実際にAIを導入した施設で ケアプラン作成時間を70%短縮 した事例も報告されています。

コピペで使えるプロンプト

以下の利用者情報をもとに、ケアプラン第2表の文例を作成してください。

利用者の状態:
- 〔例:80代女性、要介護3、認知症(軽度)、右膝に痛みあり歩行に不安〕
- 〔例:本人の意向:「家で生活を続けたい」「転ばないようにしたい」〕
- 〔例:家族の意向:「できるだけ自宅で過ごさせたい」〕

作成してほしい項目:
1. 生活全般の解決すべき課題(2つ)
2. 長期目標(各課題に1つ)
3. 短期目標(各課題に1つ)
4. 支援内容(各課題に2〜3つ)

※利用者名は入力しないでください

ポイント

AIが生成したケアプランの文言は 「たたき台」 です。

利用者の個別の状況、本人・家族の意向、地域のサービス資源などを踏まえて、 必ずケアマネジャーが最終判断して修正 してください。

AIは文言の案出しに使い、判断は人間が行うのが原則です 😊


場面④:家族対応文書——丁寧な連絡文を数分で作る

介護職の課題

利用者の家族への月次報告書、体調変化の連絡文、行事のお知らせ—— 丁寧さが求められる文書 を書くのは意外と時間がかかります。

特に「ネガティブな内容をどう伝えるか」で文面に悩むケースが多いです。

AIで何ができるか

ChatGPTやClaudeに 伝えたい内容と条件 を渡すだけで、丁寧な文体の連絡文が返ってきます。

コピペで使えるプロンプト

利用者の家族宛ての連絡文を作成してください。

- 目的:〔例:体調変化のご報告〕
- 伝えたい内容:〔例:先週から食欲がやや低下しており、主治医に相談済み。経過観察中〕
- トーン:丁寧で安心感を与える。不安を煽らない表現にする
- 文字数:300字程度

Claudeもおすすめ

家族向けの文書のように 自然で柔らかい日本語 が求められる場面では、Claudeのほうが得意な傾向があります。


場面⑤:研修・自己学習——スキマ時間で知識をアップデートする

介護職の課題

介護技術の更新、制度改正の理解、認知症ケアの新しいアプローチ—— 勉強しなければいけないのに時間が取れない

参考書を買っても読む暇がないのが現実です。

AIで何ができるか

ChatGPTに 「2024年度の介護保険制度改正のポイントを初心者向けに5つにまとめて」 と聞くだけで、要点が整理されます。

最新の制度情報は Perplexity で出典つきで確認するのが安全です。

コピペで使えるプロンプト

〔テーマ:例:認知症ケアの基本〕について、介護職が押さえるべきポイントを
以下の形式で整理してください。

1. 基本概念の要約(200字以内)
2. 現場で使える実践テクニック(5つ)
3. よくあるNG対応とその改善策(3つ)
4. 参考にすべきガイドライン名(調べるべき出典)

※AIの回答は必ずガイドラインや教科書で裏取りしてください

利用者情報の取り扱い——これだけは絶対に守る

利用者情報のセキュリティルールを確認している介護職のイメージ

介護職がAIを使う際に 最も重要な注意点 です。

ルール①:利用者の個人情報は絶対にAIに入力しない

利用者名、部屋番号、生年月日、住所、診断名の詳細 など、個人を特定できる情報はAIに入力しないでください。

「A様」「80代女性」「要介護3」のように匿名化して入力するのが鉄則です。

ルール②:施設のルールを事前に確認する

施設や法人によっては AI利用自体を制限している場合 があります。

使い始める前に、必ず管理者や情報管理担当に確認してください。

ルール③:AIの出力は必ず介護職の目でチェックする

AIは「もっともらしい文章」を返しますが、 利用者の個別の状態に合っていない内容 が含まれることがあります。

特にケアプランや記録は、介護職の専門的判断で必ず修正してください。

要点:利用者情報は匿名化。施設のルールを確認。AIの出力は必ず介護職がチェック。この3つを守れば安全に使える


よくある質問

ITが苦手でも使える?

使えます。ChatGPTは 日本語で話しかけるだけ

スマホアプリもあるので、休憩時間にサッと使えます。

無料で使える?

ChatGPT・Claudeともに無料プランで基本機能が使えます。

介護記録の下書きやケアプラン文言の案出しには無料版で十分です。

介護の仕事はAIに奪われる?

奪われません。

介護の仕事は「対人ケア・感情労働」の典型であり、AIが代替しにくい職業の代表です。

AIに任せるのは「書く仕事」。

利用者と向き合うケアは人間にしかできません。


もっとAIを活用したい方へ

介護業務でのAI活用が定着したら、さらに活用の幅を広げてみてください。


まとめ|明日、介護記録の下書きを1件ChatGPTに頼んでみる

介護職がAIを活用するためのポイントを改めて整理します。

  • 介護の仕事はAIに奪われない ——だからこそAIを「記録係」として味方にする
  • 5つの場面 ——介護記録・申し送り・ケアプラン補助・家族対応文書・研修学習
  • おすすめツール ——迷ったらChatGPT。家族向け文書はClaude。出典つき調べものはPerplexity
  • 利用者情報のルール ——個人情報は絶対に入力しない。匿名化が鉄則。施設のルールを確認
  • 無料で始められる ——ChatGPT・Claudeの無料版で十分

最も簡単な第一歩は、 明日の勤務で介護記録の下書きを1件分、ChatGPTに頼んでみること です。

観察メモを箇条書きで入力するだけで、整理された記録の下書きが返ってきます。

記録に追われる時間を減らして、利用者と向き合う時間を増やす——それが介護職のAI活用の本質です 🙌

この記事のポイントまとめ

  • 介護の仕事はAIに奪われない。AIは「書く仕事」を担い、ケアは人間が行う
  • 介護記録・申し送り・ケアプラン・家族対応・研修の5場面で活用
  • ChatGPTが万能。家族向け文書はClaude、出典つき調べものはPerplexityが強い
  • 利用者情報は絶対にAIに入力しない。匿名化して入力するのが鉄則
  • 無料で始められる。まずは介護記録の下書きを1件頼むところから

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