教師・講師がAIを使うならどれがおすすめ?授業準備・教材作成での活用法

教師がAIを使って授業準備を効率化しているイメージ 立場別AI

この記事の情報は2026年4月時点のものです。 検証に使用したAI:ChatGPT(GPT-5.4)、Claude(Sonnet 4.6)

授業準備、教材作成、テスト作成、通知表の所見、保護者への連絡文——教師の仕事は授業以外の業務に圧倒的に時間がかかります。

「もっと生徒と向き合う時間がほしい」と思いながらも、毎日の業務に追われている先生は少なくないはずです。

実はこれらの業務の多くは、AIで大幅に時短できます。

この記事では、教師・講師がAIを業務で活用する方法を、5つの場面別にコピペで使えるプロンプト例つきで解説します。


まず結論:教師の業務でAIが使える5つの場面

授業準備(授業案・展開案の作成) → ChatGPT。単元名と条件を伝えれば、授業の展開案が数分で返ってくる
教材・プリント作成 → ChatGPT or Claude。説明文やワークシートの下書きを自動生成
テスト・小テスト作成 → ChatGPT。単元と難易度を指定するだけで問題と解答を自動作成
通知表の所見 → Claude。生徒の特徴を伝えれば、自然な日本語の所見文を生成
保護者向け連絡文 → ChatGPT。行事案内・お知らせ・お礼文の下書きを数秒で作成

迷ったらまずChatGPTから。

無料で使えて、授業準備からテスト作成まで1つで完結します 📝


場面①:授業準備(授業案・展開案の作成)

AIで何ができるか

ChatGPTに「科目・学年・単元名・授業時間」を伝えるだけで、 授業の展開案を数分で作成 してくれます。

ゼロから組み立てるのと比べて、圧倒的に時短になります。

もちろん、AIが出した案をそのまま使うのではなく、生徒の実態に合わせてアレンジするのが前提です。

コピペで使えるプロンプト

私は〔学校種:中学校 / 高校 / 小学校〕の〔教科〕の教師です。
〔学年〕の単元「〔単元名〕」の〔授業時間:50分 / 45分〕授業の展開案を作成してください。

条件:
- 導入・展開・まとめの3部構成にする
- 展開にはグループ活動を含める
- 生徒への発問例を各パートに1つ以上入れる

ポイント

AIの出す授業案は「80点のたたき台」 です。

そのまま使うのではなく、自分のクラスの生徒の実態(理解度、人数、雰囲気)に合わせて調整してください。

ゼロから考える時間を「調整する時間」に変えるのがAI活用の本質です。


場面②:教材・プリント作成

AIで何ができるか

ワークシートの問題文、単元のまとめ説明文、補助教材のテキストなど、 プリントの「中身のテキスト」をAIに下書きさせる ことで大幅に時短できます。

コピペで使えるプロンプト

〔教科〕の〔学年〕向けに、「〔単元名〕」のワークシートを作成してください。

構成:
1. 単元の要点まとめ(200字程度、生徒が読んで理解できるやさしい言葉で)
2. 確認問題 5問(選択式2問+記述式3問)
3. 発展問題 2問(考える力を問う問題)

解答も別途作成してください。

所見文の下書きにはClaudeもおすすめ

教材の説明文は 日本語の自然さが重要 です。

ChatGPTでもOKですが、Claudeのほうが日本語の文章が自然な傾向があるため、「生徒が読むプリント」の下書きにはClaudeも試してみてください ✍️


場面③:テスト・小テスト作成

AIで作成したテスト問題を確認している教師のデスクのイメージ

AIで何ができるか

テスト問題の作成は、教師の業務で最も時間がかかる作業の1つ。

ChatGPTに 単元・難易度・出題形式 を指定するだけで、問題と解答をセットで自動生成できます。

コピペで使えるプロンプト

〔教科〕の〔学年〕向けに、「〔単元名〕」の小テストを作成してください。

条件:
- 問題数:〔10問 / 20問〕
- 形式:選択式〔○問〕+記述式〔○問〕
- 難易度:〔定期テストレベル / 基礎確認レベル / 応用レベル〕
- 解答と配点も作成してください

ポイント

AIが作った問題は 必ず教師の目でチェック してください。

特に数学の計算問題は答えが間違っていることがあります。

また、教科書に載っていない表現や用語が含まれていないかも確認が必要です。

AIは「問題の叩き台を大量に作る」のが得意。

その中から良い問題を選んでアレンジする のが教師の仕事です。


場面④:通知表の所見

AIで何ができるか

通知表の所見は、生徒一人ひとりに合わせた文章を書く必要があり、40人分となると膨大な時間がかかります。

AIに 生徒の特徴・成績・活動内容 を伝えれば、所見文の下書きを生成してくれます。

コピペで使えるプロンプト

あなたは〔学校種〕の〔学年〕の担任です。
以下の生徒の特徴をもとに、通知表の所見文を150字程度で作成してください。

生徒の特徴:
- 〔例:理科の実験に積極的に取り組み、グループのリーダーとして活躍した〕
- 〔例:2学期から算数のテストの点数が上がった〕
- 〔例:休み時間にクラスメートの相談に乗る優しい面がある〕

トーン:温かく前向きな表現で。課題がある場合も肯定的な言い方にしてください。

ポイント

所見文にはClaudeが特に向いています。

Claudeは日本語の柔らかい表現が得意で、「教育的で温かみのある文章」を自然に生成してくれます。

ただし、AIが作った所見は 必ず自分の目で確認し、「この生徒のことを本当に書いているか」をチェック してください。

AIは一般的な所見文のパターンで書くため、その生徒ならではのエピソードを追加するのが仕上げのコツです。


場面⑤:保護者向け連絡文

AIで何ができるか

行事のお知らせ、参加のお願い、お礼状、注意喚起——保護者向けの文書は 丁寧さと正確さが求められる ため、文面を考えるのに意外と時間がかかります。

AIに条件を伝えれば、数秒で下書きが完成します。

コピペで使えるプロンプト

保護者向けの連絡文を作成してください。

- 目的:〔例:運動会のお手伝いボランティア募集〕
- 宛先:保護者の皆さま
- 日時:〔日時〕
- 場所:〔場所〕
- 持ち物・服装:〔あれば〕
- トーン:丁寧で親しみやすい
- 文字数:300字程度

ポイント

AIが作った下書きに、 学校名・校長名・日付・締切 などの固有情報を追加して仕上げてください。

AIは定型文は得意ですが、学校固有の情報は入れられません。

「80点の下書き→自分で仕上げ」のワークフローがここでも有効です 😊


教育現場でAIを使う時の注意点

教育現場でのAI利用ガイドラインを確認している教師のイメージ

注意①:文部科学省のガイドラインを確認する

文部科学省は2024年12月に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver. 2.0)」を公表し、 校務での積極的な利活用は有用 との見解を示しています。

ただし、生徒に使わせる場合のルールは別途定める必要があります。

まずは自校のAI利用方針を確認してください。

注意②:生徒の個人情報をAIに入力しない

通知表の所見を作る際などに、 生徒の実名・住所・成績の具体的な数値をAIに入力しない でください。

「理科が得意な生徒」「2学期に成績が伸びた生徒」のように、個人が特定できない形で入力するのがルールです。

注意③:AIの出力をそのまま使わない

AIが作った授業案、テスト問題、所見文は すべて「下書き」 です。

教師としての専門知識と、生徒一人ひとりへの理解をもとに、必ず手直ししてから使ってください。

注意④:生徒がAIで宿題をやる可能性に備える

教師がAIを使えるようになると、「生徒もAIで宿題をやっているのでは?」という問題に直面します。

この対策としては、 「AIでは答えられない問い」を設計する のが有効です。

体験に基づく感想文、グループディスカッションの振り返り、実験のオリジナル考察などが該当します。

要点:AIは「教師の仕事を奪うもの」ではなく「教師が生徒と向き合う時間を作るもの」


よくある質問

教師がAIを使うのは問題ない?

問題ありません。

文部科学省のガイドライン(Ver. 2.0)でも、校務での生成AI利活用は有用とされています。

ただし、AI出力をそのまま使うのではなく、教師の判断で手直しすることが前提です。

無料で使える?

ChatGPT・Claudeともに無料版が提供されています。

日常的な授業準備やテスト作成には無料版で十分です。

周りの先生がまだ使っていないが、始めても大丈夫?

むしろ先に始めたほうが有利です。

AIを使いこなせる教師は、まだ少数派。

使い方のノウハウを身につけた先生が、学校全体のAI活用をリードする存在になれます。


もっとAIを活用したい方へ

AIが業務に役立つと実感できたら、さらに活用の幅を広げてみてください。


まとめ|明日、テスト問題を1本ChatGPTに作ってもらう

教師がAIを活用するためのポイントを改めて整理します。

  • AIが使える5つの場面 ——授業準備・教材作成・テスト作成・通知表所見・保護者連絡文
  • おすすめツール ——迷ったらChatGPT。所見文や教材の自然な日本語はClaudeも強い
  • 使い方の本質 ——AIは「80点の下書き」を作るツール。教師の目で手直しして100点にする
  • 注意点 ——生徒の個人情報は入力しない。文科省ガイドラインを確認。AI出力はそのまま使わない
  • 無料で十分 ——ChatGPT・Claudeの無料版で日常業務をカバーできる

最も簡単な第一歩は、 明日ChatGPTを開いて「〔教科〕の〔学年〕向けに〔単元名〕の小テストを10問作って」と入力してみること です。

数分で問題と解答が返ってきます。「こんなに速いの?」と驚くはずです。

AIは、先生が「生徒と向き合う時間」を作ってくれるツールです。まずは1つ、試してみてください 🙌

この記事のポイントまとめ

  • 教師のAI活用は「授業準備・教材作成・テスト作成・所見・保護者連絡文」の5場面
  • ChatGPTが万能。所見文の自然な日本語はClaudeも得意
  • 文科省ガイドライン(Ver. 2.0)は校務でのAI利活用を有用と明記
  • AI出力は「80点の下書き」。教師の目で手直しして仕上げる
  • 生徒の個人情報はAIに入力しない。必ず匿名化して入力する

コメント