「予定を入れて」と話しかけるだけでカレンダーに登録される——GeminiとGoogleカレンダーの連携は、そんなふうに紹介されることが多い機能です。
ただ、実際に試してみると、最初の1回はそう簡単ではありませんでした。
予定を追加しようとすると設定を求められ、その設定を変えても今度は別の許可を求められる。実際に予定が入るまでに、いくつもの画面を通ることになります。
とはいえ、これは最初の1回だけです。一度通してしまえば、あとは本当に話しかけるだけで登録できます。
この記事では、Geminiでカレンダーに予定を入れるまでの手順を、実際に試した画面の流れに沿って解説します。あわせて、どんな言い方まで通じるのかも検証しました。
予定を入れる前に、2つの設定が必要
先に全体像をお伝えします。Geminiからカレンダーを操作するには、次の2つが有効になっている必要があります。
- Gmailのスマート機能——2つあるスイッチを両方オンにする
- Google Calendarへの接続——Geminiにカレンダーを使う許可を出す
どちらか一方だけでは動きません。片方をオンにしても、もう片方で止められます。
順番に見ていきます。
要点:必要な設定は2つ。片方だけでは予定は入らない
設定①:Gmailのスマート機能をオンにする
まず、Geminiにこう頼んでみます。
来週火曜の15時から1時間、歯医者の予定を追加して
設定が済んでいない場合、ここで次のようなメッセージが表示されます。
「必要な Gmail の設定がオフになっているため、Google Calendar を使用できません」
画面に「続ける」というボタンが出るので、これを押します。するとGmailの設定画面が開き、その上にスマート機能の設定が表示されます。
スイッチは2つ。両方オンにする
表示される設定には、スイッチが2つあります。
- Google Workspace のスマート機能
- 他の Google サービスのスマート機能
この両方をオンにしてください。 上だけをオンにして試したところ、同じエラーが出て先に進めませんでした。案内文にも「両方ともオンにします」と書かれています。
カレンダーを使いたいだけなのに、他のGoogleサービスまで含む設定を求められる形です。内容を確認したうえで判断してください。
保存してもGeminiには戻りません
ここが分かりにくいところです。
設定を保存すると、画面はGmailの設定画面のままです。自動的にGeminiに戻ることも、予定の追加が続行されることもありません。
自分でGeminiのタブに戻り、もう一度同じ依頼を入力し直す必要があります。
「設定したのに何も起きない」と感じたら、この戻る操作を忘れていないか確認してください。
設定②:Google Calendarに接続する

Geminiに戻って再度依頼すると、今度は別のメッセージが出ます。
「この拡張機能を有効にするには、Google Calendar に接続する必要があります」
ここで「接続」を押します。すると確認のポップアップが開くので、もう一度「接続」を押します。 接続ボタンは2回押すことになります。
共有されるデータの範囲を確認する
この確認画面には、共有されるデータについての説明が書かれています。
メール、ファイル、予定、デバイスに関する情報、Geminiとのチャット、位置情報、そしてそれらから得られた分析情報——かなり広い範囲が対象です。
カレンダーに予定を入れるだけの機能に見えますが、許可する範囲はそれだけにとどまりません。仕事用のアカウントや、大事なメールが入っているアカウントで使う場合は、内容をよく読んでから判断してください。
要点:接続時に許可する範囲は広い。読まずに進めない
実際に予定を入れてみる
2つの設定が済んだら、あとは話しかけるだけです。
来週火曜の15時から1時間、歯医者の予定を追加して
試したところ、「来週の火曜日(8月25日)の15:00〜16:00に『歯医者』の予定を追加しました」という返答とともに、登録された内容が表示されました。カレンダーを開くと、実際に予定が入っています。
「来週火曜」という言い方から日付を正しく計算し、「1時間」から終了時刻を出しています。日付を自分で調べる必要はありません。
あいまいな言い方はどこまで通じる?
日時をきっちり伝えないと登録できないのか、気になるところです。試してみました。
「明日の午後」だけではどうなるか
明日の午後、打ち合わせを入れておいて
この場合、勝手に登録されることはありませんでした。 代わりにこう聞き返してきます。
「明日の午後」の具体的なお時間と、打ち合わせのタイトルを教えてください——そのうえで、「2026年8月23日(日)の何時から(例:14:00から1時間など)」というように、日付は特定したうえで、時刻の例まで示してくれます。
「今度の週末」まで省略すると
今度の週末、買い物の予定を入れて
こちらも同じでした。「8月29日(土)または8月30日(日)の何時から」と候補を絞ったうえで、どちらかを尋ねてきます。
「終日、あるいは○時〜○時など」という選択肢も添えられていました。時刻を決めずに終日の予定として入れることもできる、と教えてくれるわけです。
分かったこと
あいまいに頼んでも大丈夫です。 ただし、足りない情報は聞き返されます。
- 日付は候補まで絞ってくれる(今度の週末 → 29日か30日)
- 時刻やタイトルが不明なときは、勝手に決めずに確認してくる
適当に頼んだせいで変な予定が入る、という事故は起きにくい設計です。最初から完璧に伝えようとせず、会話しながら決めていけます。
要点:あいまいでも会話で埋められる。ただし決めるのは自分
予定が追加されないときに確認する3点
設定を終えたはずなのに予定が入らない場合は、次の順で確認してください。
ログインしているアカウントが違わないか——Geminiと、予定を入れたいカレンダーが別アカウントになっていないか確認します。
アクティビティの保存がオンか——この設定がオフだと、アプリ連携そのものが使えません。
依頼の内容が伝わっているか——「予定」「カレンダー」という言葉を入れると、Geminiが操作の対象を認識しやすくなります。
これらを確認しても解決しない場合の対処は、別記事で詳しく解説しています。
→ Geminiでカレンダーに予定追加できない原因と対処法|スマホ設定の見直し
会議の招待や参加者の追加はどこまでできる?
新しく予定を作るところまではできますが、参加者を招待する操作には対応していません。
打ち合わせの枠だけGeminiで作り、参加者の追加はGoogleカレンダーのアプリで行う——という分担になります。
同じように、既存の予定に場所や説明を後から足すこともできません。ただし、最初に作るときに「場所は〇〇で」と伝えておけば、その情報を含めて登録できます。
招待をカレンダー側で行う具体的な手順は、別記事で詳しく解説しています。
→ Geminiからカレンダー招待できない時の代替手順
スマホとパソコンで操作が違う点

基本的なやりとりは同じですが、いくつか違いがあります。
設定画面の場所——パソコンではブラウザで設定画面が開きますが、スマホではアプリの設定から進むことになります。最初の設定は、画面の広いパソコンで済ませておくと分かりやすいです。
使えるアプリ連携の範囲——地域や端末、使っているアプリの種類によって、連携できるアプリが異なる場合があります。片方でうまくいかないときは、もう一方の環境で試すと動くことがあります。
一度設定してしまえば、同じアカウントであればスマホからも同じように使えます。外出先で「明日の予定を入れて」と話しかけられるのは、スマホならではの便利さです。
なお、Geminiは予定の管理だけでなく、会議資料やスライドの作成にも使えます。GoogleスライドやGoogleドキュメントへ書き出す手順は、別記事で詳しく解説しています。
→ Geminiで資料を作る方法|Googleスライド・ドキュメントに書き出す手順
よくある質問
無料のGoogleアカウントでも使える?
使えます。予定の作成・確認・変更といった基本操作は、無料アカウントでも利用できます。
仕事用のアカウントで設定を変えても大丈夫?
共有されるデータの範囲が広いため、慎重に判断してください。会社から支給されたアカウントの場合は、管理者が連携を許可していないと使えないこともあります。まずは個人のアカウントで試すのが安全です。
家族の共有カレンダーにも入れられる?
入れられます。「家族の共有カレンダーに追加して」のように、どのカレンダーかを言葉で伝えてください。何も指定しないと、既定のカレンダーに登録されます。
予定の削除や変更もできる?
新しく作ることに加え、予定の確認や変更にも対応しています。ただし参加者の招待や、既存の予定への場所・説明の追加はできません。
家族全員の予定をまとめて管理したい
家族のスケジュールをAIで整理する方法は、別記事で詳しく解説しています。
→ AIで家族のスケジュールを管理する方法|予定の洗い出し・送迎・連絡漏れまで5つの切り口で解決
検証情報 この記事は実際にGeminiからGoogleカレンダーへ予定を追加して動作を確認した結果をもとに構成しています。設定の画面や必要な手順は、アカウントの状態や環境によって異なる場合があります。Geminiとカレンダーの連携仕様は頻繁に更新されるため、最新情報は公式ヘルプでご確認ください。 最終確認:2026年8月時点
もっとAIを活用したい方へ
カレンダー連携以外にも、AIで予定や時間の管理を楽にできる場面はたくさんあります。気になる記事から読んでみてください。
- AIでスケジュール管理を効率化したい方は → AIでスケジュール管理する方法|時間を増やす使い方まとめ
- 家族の予定をまとめて管理したい方は → AIで家族のスケジュールを管理する方法|予定の洗い出し・送迎・連絡漏れまで5つの切り口で解決
- 予定が追加できないときは → Geminiでカレンダーに予定追加できない原因と対処法|スマホ設定の見直し
- Geminiをスマホで使いたい方は → Geminiをスマホで使う方法|iPhone・Androidでの始め方と活用法
まとめ|最初の設定さえ越えれば、あとは話しかけるだけ
Geminiでのスケジュール管理について、ポイントを整理します。
- 予定を入れる前に、設定が2つ必要(スマート機能と、カレンダーへの接続)
- スマート機能のスイッチは2つともオンにする。片方では動かない
- 設定を保存してもGeminiには戻らない。自分でタブに戻って入力し直す
- 接続時に許可するデータの範囲は広い。内容を読んでから判断する
- 「来週火曜の15時から1時間」のような言い方で登録できる
- 日時があいまいなときは、勝手に決めず聞き返してくれる
最初の設定は少し手間ですが、越えてしまえば「来週の火曜に歯医者を入れて」と話しかけるだけです。
カレンダーアプリを開いて、日付を探して、入力欄をタップして——という手順が丸ごと消えます。予定を思いついた瞬間に登録できるのは、思っていた以上に快適でした 😊
この記事のポイントまとめ
- Geminiでカレンダーを使うには、スマート機能とカレンダー接続の2つの設定が必要
- スマート機能は2つのスイッチを両方オンにしないと動かない
- 設定後はGeminiに戻って依頼を入力し直す。自動では続行しない
- 接続時に共有されるデータの範囲は広いため、内容を確認してから許可する
- 「来週火曜の15時から1時間」のような自然な言い方で登録できる
- 日時があいまいな場合は勝手に決めず、候補を示して聞き返してくる


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