ChatGPTにマクロ作成を依頼する書き方|Excel VBA初心者向けプロンプト例

オフィスでノートパソコンに向かう日本人男性会社員 目的別AI

「毎月の同じ集計作業、なんとか自動でできないかな」

「VBAとかマクロっていう言葉はたまに聞くけど、正直よく分からない」——Excelの繰り返し作業にうんざりしているけれど、難しそうで手が出せない、と感じている方は多いはずです。

実は今、マクロのコードは自分で書かなくても、ChatGPTに”依頼文”を渡すだけで作ってもらえます

大事なのは、ChatGPTに伝わる頼み方を知っていること。

逆に、頼み方が漠然としていると、コピペしても動かないコードが返ってきてしまいます。

この記事では、ChatGPTにマクロ作成を依頼するときの「書き方(プロンプト)」を、Excel初心者向けに、コピペで使えるテンプレつきで解説します。

なお、マクロ以外も含めたExcel全般の効率化については、別記事で詳しく解説しています。
AIでExcelを効率化する方法|関数・データ整理・グラフ作成を時短するコツ

そもそもマクロ・VBAって?

依頼文の話に入る前に、言葉だけ軽く押さえておきましょう。

マクロとは、Excelの操作を自動で実行してくれる機能のことです。

たとえば「毎月同じ形で表を整える」「特定の条件の行に色をつける」といった繰り返し作業を、ボタンひとつで終わらせられます。

そのマクロの中身を書くための言語が VBA(ブイビーエー) です。

本来はこのVBAを自分で書く必要がありましたが、その部分をChatGPTに任せてしまおう、というのがこの記事の趣旨です。

つまり、あなたがやることは「何をしたいか」を言葉で伝えるだけ。

コードそのものは書けなくて大丈夫です。

ChatGPTに”伝わる”依頼文の3つの要素

表計算ソフトの画面とキーボードのクローズアップ

動くマクロを作ってもらうには、依頼文に次の3つを入れるのがコツです。

この3点があるかないかで、返ってくるコードの精度が大きく変わります。

①ChatGPTに役割を与える

最初に「あなたはExcel VBAのプロです」のように役割を与えると、その立場にふさわしい、実用的なコードが返ってきやすくなります。

たった一文ですが、これがあるだけで回答の質が上がります。

②入力データと処理を具体的に書く

一番大事なのがここです。

「便利なマクロを作って」のような漠然とした頼み方では、まず動くコードは返ってきません。

  • どのシートの、どの列・範囲のデータか(例:Sheet1のA列)
  • 何をしたいか(例:金額が10万円以上の行を抽出する)

これを具体的に書きます。

たとえば「A列の売上データを、B列に税込(1.1倍)で計算するマクロ」のように、対象と処理をはっきりさせるのがポイントです。

実際のデータを数行そのまま貼り付けて「こんなデータです」と伝えると、さらに精度が上がります。

③出力とエラー処理を指定する

最後に、結果をどう出したいかと、エラーへの備えを指定します。

「結果を新しいシートにまとめて」「処理が終わったらメッセージを表示して」といった出力の指定に加えて、「エラーが出たら処理を止めずにメッセージを表示して」の一文を添えると、実務でも安心して使えるコードになります。

コピペで使える依頼文テンプレ

上の3要素を組み込んだ、そのまま使えるテンプレです。

〔 〕の部分を自分の状況に書き換えて使ってください。

あなたはExcel VBAのプロです。以下の条件でマクロを作成してください。

【やりたいこと】 〔例:金額が10万円以上の行を、別シートに抽出したい〕

【データの場所】 ・シート名:〔例:Sheet1〕 ・データ範囲:〔例:A1からC100。1行目は見出し〕 ・各列の内容:〔例:A列=商品名、B列=数量、C列=金額〕

【出力】 〔例:抽出した行を新しいシートにまとめてほしい〕

【条件】 ・エラーが出たら処理を止めず、メッセージを表示してください ・コードに日本語のコメントを入れてください ・初心者向けに、Excelでの実行手順も教えてください

「コードに日本語のコメントを入れて」と頼んでおくと、後から「どの部分が何をしているか」が分かりやすく、確認や修正がしやすくなります。

作ってもらったマクロをExcelで動かす手順

ChatGPTがコードを作ってくれたら、Excelに貼り付けて動かします。

初めてでも、この手順どおりに進めれば大丈夫です。

開発タブを表示する

マクロの操作には「開発」タブを使います。表示されていない場合は、次の手順で出します。

Excelの「ファイル」→「オプション」→「リボンのユーザー設定」を開き、右側の一覧で「開発」にチェックを入れて「OK」を押します。

これでメニューに「開発」タブが表示されます。

コードを貼り付けて実行する

次に、作ってもらったコードを貼り付けます。

「開発」タブの「Visual Basic」をクリックすると、コードを書く画面が開きます。

メニューの「挿入」→「標準モジュール」を選び、開いた白い画面にChatGPTが作ったコードを貼り付けます。

あとは「F5」キー(または実行ボタン)を押すと、マクロが動きます。

ChatGPTは多くの場合、コードと一緒に実行手順も教えてくれるので、それに沿って進めれば迷いません。

マクロ有効ブックで保存する

マクロを含むファイルは、通常の形式では保存できません。

保存するときに、ファイルの種類で「Excelマクロ有効ブック(.xlsm)」を選ぶ必要があります。

この形式で保存しておけば、次回もマクロを使えます。

エラーが出たときのChatGPTへの頼み方

要点:エラーが出ても慌てないこと。「エラーメッセージ」「エラーが出た行」「コード」の3つをそのままChatGPTに貼れば、修正版を作ってくれます。

マクロは、一度で完璧に動くとは限りません。むしろエラーが出るのは普通のことです。

そんなときこそ、ChatGPTが頼りになります。

エラーが出たら、次のように伝えましょう。

このマクロを実行したら、次のエラーが出ました。 【エラーメッセージ】〔表示されたメッセージをそのまま〕 【エラーが出た行】〔分かれば〕 【マクロのコード】〔動かなかったコードを貼る〕 修正方法を教えてください。

エラーメッセージを勝手に要約せず、表示されたとおりにコピーして貼るのがコツです。

ChatGPTが原因を特定しやすくなり、正確な修正版が返ってきます。

思いどおりに動かないときも同じで、「並び替えが昇順になっているので、降順に直して」のように、どこがどう違うかを具体的に伝えれば、すぐに直してくれます。

マクロを使うときの注意点

パソコンを見ながら相談する会社員2人

便利なマクロですが、使うときに気をつけたいことがあります。

まず、実行前に必ずファイルを保存(バックアップ)しておきましょう。

マクロの処理は「元に戻す」で戻せないことが多いため、万が一に備えてコピーを取っておくと安心です。

次に、会社の機密情報や個人情報は、ChatGPTに入力しないようにします。

データの構造(列の並びなど)を伝えるだけで十分なコードは作れます。実際のデータを貼るときも、名前や数値をダミーに置き換えましょう。

そして、生成されたコードは必ずテストしてから本番で使うこと。

少量のデータや、コピーしたファイルで試して、意図どおり動くことを確認してから、本来のファイルに使いましょう。

よくある質問

ChatGPTの無料版でもマクロは作れる?

作れます。

マクロの作成やエラーの修正は、無料版でも十分に対応できます。

頻繁に複雑なコードを作る場合は有料版が快適ですが、まずは無料版で試して問題ありません。

VBAの知識がまったくなくても大丈夫?

依頼文を書いてコードを貼り付けるだけなら、知識ゼロでも始められます。

ただし、最低限「どのシートの、どのデータを、どうしたいか」を言葉で説明できることは必要です。

また、生成されたコードが正しく動くかを確認するためにも、少しずつ仕組みに慣れていくと安心です。

実際のExcelの画面を見せたほうがいい?

有効です。データの一部をコピーして貼り付けたり、画面のスクリーンショットを添えたりすると、ChatGPTが状況を正確に把握でき、動くコードが返ってきやすくなります。

その際も、個人情報や機密情報が写り込まないよう注意しましょう。

まとめ:マクロ作成は、AIへの”伝え方”で決まる

  • 依頼文には「役割・具体的なデータと処理・出力とエラー処理」の3要素を入れる
  • 「便利なマクロ」ではなく「A列を〜する」と具体的に書く
  • 貼り付けは開発タブ→Visual Basic→標準モジュール、保存は.xlsm形式
  • エラーが出たら、メッセージとコードをそのまま貼って修正を頼む

ChatGPTにマクロ作成を依頼するときは、コードを書く力より、やりたいことを具体的に伝える力が大切です。

3つの要素を意識して依頼すれば、VBAが書けなくても、繰り返し作業を自動化するマクロが手に入ります。

まずは今回のテンプレをコピペして、身近な作業ひとつをマクロにしてみてください。

手作業に費やしていた時間が、ぐっと減るはずです。

検証情報 この記事はChatGPTで実際にマクロ作成の依頼と生成を試し、内容を確認したうえで構成しています。ChatGPTの画面表示やExcelの操作手順はバージョンによって異なる場合があるため、最新の表示に合わせてご利用ください。 最終確認:2026年7月時点

もっとAIを活用したい方へ

マクロ作成以外にも、AIで仕事を効率化できる場面はたくさんあります。

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